限られた時間しかない社会人トラベラーにとって、旅先ではなるべく失敗したくはないもの。
もちろん旅での失敗体験だって後々の人生の糧となったりもするのだけど、失敗するのは若い時だけで十分。社会人トラベラーのオトナ旅では限られた時間を無駄なく最大限ストレスフリーに有意義に過ごしたい。
そのためには事前情報収集がカギ。
今回は私いくらの「ホテル選びに失敗しないための情報収集のコツ」を事例を交えてご紹介します。
■ケーススタディ以下、私が実際に事前情報収集した結果、宿泊を見送ることになった事例。
検討していたのはビーチフロントにあるホテル「スイス ベルホテル ゴールデン サンド 」
ホテル予約サイトの写真を見るかぎり、パーフェクトなリゾートホテルです!ビーチ沿いには大きなプールがででんと配置されプールもビーチも満喫できそう。
スイス ベルホテル ゴールデン サンド リゾート & スパ(
トリップアドバイザー提供)
ホテルの場所をグーグルマップで確認したところ、ビーチ目の前のロケーションで問題なし!
大きな地図で見る
白い砂浜でサンデッキに座ってリゾーティなひと時を・・・なんて思ったけれど、口コミ情報に気になる投稿を発見した。
「〜台風の影響か護岸も破壊されて、砂浜が無くなっておりました〜」
「〜There is no beach left at the hotels sea-side!!. Cant really work out what they are working on with the sand??〜(シーサイドにはビーチがありません。砂がなくならないよう取り組んでいるのでしょうか)」むむっなんとも気になる情報ではないか。
ビーチリゾートなのにビーチがないとはクリティカルな問題です!
そこで先程のクーグルマップを「航空写真」に切り替え拡大すると・・・
大きな地図で見る
Oh!No!なんということでしょう
白い砂浜のビーチなんてほとんどないではありませんか。ホテルの敷地は波打ち際すれすれにあり、ホテル前のビーチの8割は
石をつんだ堤防になってしまっています。
どうやら、当初はそれこそ”ゴールデンサンド”のビーチがあったものの年月がたつとともにビーチが削られなくなってしまったようです。ビーチのある写真はだいぶ前のものなのでしょう。
もし事前にこれに気が付いていれば
「
There is no beach left at the hotels sea-side!! Σ(`■´*)fuck!!」
なんて驚くことはなかったのです。
補足:それでもこのスイスベルホテルはすばらしいホテルなので、ビーチにこだわりがなくプールメインでOKであれば、お値段もお手ごろでおススメです。
■こんな失敗をしないための情報収集のコツ
Step1:ホテル予約サイトの情報をチェック
基本的な情報や写真はもとより、設備のチェックやレストランの有無、チェックイン/アウトの時間なども確認しよう。
気にしたいのが「部屋数」。部屋の総数が100以上ある大型ホテルと、20〜30の中規模な宿、それ以下の小規模な宿では事情がだいぶことなる。大型ホテルでリーズナブルなところは、団体旅行客ご用達でにぎやかで落ち着かない、なんてことはよくあるので避けたい。
Step2:他のホテル予約サイトもチェック
今やホテル予約サイトは無尽蔵にあり、たいていの場合のっている情報はだいたい同じではあるが、掲載されている写真が異なったり、取り扱ってる部屋のクラスが異なったあり、料金が異なったりすることはよくあること。ベストレートを探そう。
Step3:ホテルの公式サイトがあれば確認
公式サイトで確認したいのは公式レートや宿泊プランの有無、部屋の空き状況。ホテル予約サイトよりお得なプランがあることがある。またホテル予約サイトでは満室だが公式サイトでは空き室ありなんてこともよくある。送迎サービスの有無もここでチェック。「エアポートトランスファー無料」なんて場合は公式サイトからコンタクトをとり大いに利用しよう。
Step4:口コミ情報
実際に宿泊した人の口コミ情報は何よりもリアルな情報源。ホテル側から発せられる情報は多くの場合が着飾ったものだから口コミ情報は貴重。古い情報はあまり参考にならないのでなるべく新しい情報を参考にすること。また、日本語の投稿ばかりでなく、他国言語で書かれた投稿も無料翻訳を活用して読んでみよう。思わぬ発見があることもある。
口コミ情報はたいていのホテル予約サイトにあるが、それだけでなくトリップアドバイザーもチェックしよう。世界最大級の口コミ情報サイトなので集まる情報は他を圧倒。ユーザー投稿写真も補正されていないリアルなものなので実際とのギャップがなく大変参考になる。
Step5:ホテルの場所を確認
グーグルマップでホテルの場所を確認しよう。観光スポットは近いのか、駅やバス停、主要ターミナルからはどうかなど、観光のベースキャンプとしてふさわしいかを検討しよう。
まれにグーグルマップ上でホテルの位置が間違っていることがあるので、ホテル公式サイトの地図もチェックして確認しよう。
Step6:グーグルマップの「航空写真」で見てみよう
はい、だんだんマニアックになってきました。グーグルマップは通常の地図だけでなく、ボタンひとつで「航空写真」に切り替えできます。切り替えてホテル、その周辺を見てみましょう。思わぬ発見がたくさんあるはず。
Step7:グーグルストリートビューを見てみよう

ストリートビューはすべての都市にあるわけではないのですが、もしある場合はぜひ見てみよう。ホテルの前の通りに人形(
Pegman)を立てれば、ホテル周辺の雰囲気が丸わかり。
「百聞は一見に如かず」とはまさにこのこと。ストリートビューがない場合、その付近の写真が掲載されているのでそれを見ると雰囲気が分かる。
・・・とまぁ、ここまで情報を探しまくるのはかなりマニアックなレベルで、ホテルについての細かいことは気にしない人がほとんどなのかもしれません。
最近、ネットである人の旅行記を読んでいたとき
「このホテルにはなんとビーチが付いていた。ラッキーだ」
と書いている人がいてちょっと驚いた。ホテルに到着するまでそのホテルにビーチがあることを知らない人がいるなんて!
ホテルに限らず旅の情報探しは単なる事務作業ではなく、それ自体楽しいものです。情報を探している過程では様々な発見が次々飛び出し好奇心刺激されまくり。旅に出る前から旅が始まります。
それが面倒だとか苦痛だという人は、個人旅行向きではない人です。
旅先での満足を偶然ではなく必然にすることはできる。
それが今回伝えたかったコト。
ではでは。ボンぼやーじ!
コメントありがとうございマッス!
ネガティブ要素が万人にそう感じるとは限らないというのは同意です。特にソフト面での振れ幅は大きいのじゃないかなと。
騒音などはまさに口コミ情報くらいからしかうかがい知ることのできない情報ですね。
貴重な体験談、ありがとうございます!